日の当たるところへ

小説家を目指して。

退職日を迎えるまでもなく

先方から話があった。

昼休み直前、外出中の上長から電話越しで

「もうそういう空気だから、欠勤扱いになるけど今日まででいいよ」と。

何かが切れて「とりあえず考えておきます」とだけ言って受話器を置いた。

その場で、じゃあもう行きませんって言わなかっただけ、えらかったな。

 

昼休みになって、悩んで悩んで、思わず身内にLINEまでして悩み抜いた。

Twitterでも呟いた気がする。

女二人の挨拶の無視、仕事をさせない姿勢、聞こえるように言う悪口。

正直、心はもう限界だった。

 

そんな私に、母は「向こうが感情的ならこっちは冷静になるべきだ」と。

 

午後から、給与のシミュレーションをひたすら繰り返した。

基本給から社会保険や他課税額を差し引き、マイナスにならないことを確かめた。

勤怠表と欠勤届を書いて印を押し、押印したものをコピーして控えた。

タイムカードも控えて全て用意した。

上長の言うことなど知ったものかと、全て聞き流して提出して、帰ってきた。

 

挨拶なんてなかった。

 

ちなみに、女二人はと言うと

私が上長と個室で話しているほんの数分の間に

机の引き出しにあえて入れておいた健保組合の書類(本社から配布された)と

社用の氏名印(本社支給品)を机の上に出して

「おもちかえりください」という汚い字のメモを残して、給湯室で談話していた。

 

言おうと思えば言ってしまえるのかもしれないけれど

次元が低すぎて、同じ土俵に立ちたくないから

メモを捨てて社用の氏名印だけ置いて、健保の書類だけ持ち帰った。

(と言って、どうせそれも捨てるのだけれど。)

 

この会社に入って、学んだことがある。

 

女二人という職場には絶対に行くなということ。

私物をあまり置かない方が良いということ。

(幸いにして、私は一日で持ち帰ることが出来る程の物しか置いてなかったけれども)

私物を置いたとしても、退職を伝える前には全て持って帰っておいたほうが良いということ。

 

そして、一つでも労働基準を知っておけということ。

その労働基準に違反している会社にはたとえ他に職が無くても入るなと言うこと。

違反していたことさえ気づかずに就業していたから、無知を恥じても遅いのだけど

後になって調べていたらこんなものが出てきた。

 

労働基準法第34条3項

労働安全衛生規則第43条

 

辞める時に会社の本性が分かるというけれど、本当にそうだ。

退職を決めて良かった。